ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
ネタバレスレスレのチョイチョイ褒めモード。
映画館で鑑賞。
注意:今回は核心に迫る内容には言及していませんが、純粋に楽しみたい方には読まない事をお薦めします。
さて、年のはじめの映画館鑑賞の本作、結論から言ってしまうと……
ステイサム主演としてソレナリに楽しめた。
あと、ミーガン・フォックスがなんかエロい。(下品)
まあ、こんな感じ。
元々、このシリーズはそれこそ、かつての映画雑誌『映画秘宝』を購読していた精神健康不良な者共ためにあったかのような企画モノだ。
少なくとも『キネマ旬報』や、ましてや『映画芸術』じゃないよな。
だから本シリーズは本来は企画モノ。それがゆえにコンセプトのみで成立しているところがあった。
そのコンセプトとは、80年代、90年代に活躍していたアクションスターを一同に介することで同世代を刺激して本作を観に行かせる。
同窓会映画というジャンル。
なので、このシリーズ最大の売りは、毎回どんな懐かしアクションスターが出演してくれるのか。なところにあった。
ただ、今回そこが出尽くしたらしく&やっぱりかつてアクションができた彼らも高齢なので派手派手なアクションを期待するのは無理らしく、-- そのへんの事情は本作でドルフ・ラングレンが引き受けている -- 今回登場したのは『ザ・レイド』(2012)のイコ・ウワイスと『マッハ!!!!!!!!』(2004)のトニー・ジャーの二人。
‐‐ あ、アンディ・ガルシアも出ていましたな。(察して)
もう、80、90年台じゃねな。
だから、今回活躍するのは2000年代のアクションスター、ジェイソン・ステイサム。
ようするにステイサム主演映画!
そんな本作を撮ったスコット・ウォー監督、自分は『ネイビーシールズ』(2012)と『ニード・フォー・スピード』(2014)くらいしか知らないけど、本作はこの二作の合わせ技みたいな感じになっている。
というかぶっちゃけソレ!
なので、アクション映画としては上出来な方で、水準よりもチョイチョイ上。それなりに楽しめるってのはそうゆう事。
スコットさんアクション演出は上手いのは確か。
しかし、これはエクスペンダブルズ。
例えば「バーニーの敵討ちだ!」とばかりに、アーノルド・シュワルツェネッガー、チャック・ノリス、ウィズリー・スナイプス、ミッキー・ローク等が駆けつける胸熱つな場面が見たいとか思うでしょ。
無いのよそれが……。
なら、せめてウワイスVSジャーのバトルシーンとか見たいとか思うでしょ。
ナイのねソレが……。
だってだってだってさ、ウワイス十八番のナイフファイトとかジャー十八番のキックが本作には出てこないの。
‐‐ しかし、そこは流石のウワイスとジャー。キレのあるアクションなので失望はしない。
そんな構成になったのはステイサムの活躍を立たせるためにしたとしか考えられない。
だから本作はステイサム主演作品。(念押し)
まぁ、本作は脚本に今までいたスタローンが入っていないので、80、90年台アクションスターの動かし方が分からない2000年代のスタッフが、そうゆう展開にせざるを得ないかっただろうとしか想像できない。
‐‐ プロデュースにステイサムの名は入っているけど、多分予算集めの名義借りみたいなものだろうな。
やはり、このシリーズはスタローンで持っていたのだなと再確認できただけでも良し。
よし!(念押し二回目)
え⁉展開や設定が雑すぎるとか言うな。お前ら真面目か。
あーゆう映画ではアレでいいんだよあれで。
監督:スコット・ウォー
製作:アビ・ラーナー ケビン・キング・テンプルトン レス・ウェルドン ヤリフ・ラーナー ジェイソン・ステイサム
製作総指揮:ボアズ・デビッドソン トレバー・ショート ジェフリー・グリーンスタイン ジョナサン・ヤンガー ロブ・バン・ノーデン マイケル・コンスタブル
キャラクター創造:デビッド・キャラハム
原案:スペンサー・コーエン カート・ウィマー タッド・ダガーハート
脚本:カート・ウィマー タッド・ダガーハート マックス・アダムス
撮影:ティム・モーリス=ジョーンズ
美術:リッキー・エアーズ
衣装:ニール・マクリーン
編集:マイケル・J・ドゥーシー
音楽:ギョーム・ルーセル
2023年製作/103分/R15+/アメリカ
原題:Expend4bles
(すべて映画.comより)