ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
みんな、ありがとーーー!
北米であまりヒットしていない、とか、面白いけどマッドマックスとは違うぽい、とか、面白いけど思っていた面白さじゃ無かった、とか、ぶっちゃけつまらん、とか、ネガティブな評判聞いていたので期待値ウ~ンとグ~ンと下げて鑑賞にのぞんだら……。
めっちゃ面白く観れた。
みんな本当にありがとう。
さて、悪ふざけはここまでにして、本作がそれほど違和感&評判が良くない理由はハッキリしている。
シリーズ中最もウェットな出来になっている。
ぶっちゃけ、懐かしのアニメであった名作劇場のノリ。
サーガも世界名作劇場もウソ物語という意味で本質は同じなんだよ!(先手)
自分の子供の頃には、エクトール・アンリ・マロの『家なき子』とかフランシス・ホジソン・バーネットの『小公女セーラ』などの子供を主人公にした海外名作小説が良くアニメ化されていたが、本作のノリもまんまにソレ。
ひとりの少女の成長談がドラマの核になっている。
でも、マッドなのでヒャッハーな世界観!
蛆虫もあるよ。
だから、本作のフュリオサは少女設定になっている。演じているアニャ・テイラー=ジョイはイイ大人だけどな。
でも、ここで本作が『怒りのデスロード』のシャーリーズ・セロンではなくジョイなのかが理解できた。ゼロンだとできあがった大人で、未発達なティーンの雰囲気は無いから。
それにジョイの目はアニメの目だ、つぶらな瞳。
もちろん、アニメ名作劇場なので、主人公は過酷な現実の中で生きてゆかなくてはいけなくなるが、そんな主人公に手を差し伸べる優しい者も当然に登場するし、直観でスグに分かる。
同じアニメの目をしている。
そして、アニメ名作劇場なので、本作で語られるのはもちろん「愛」だ。しかし下手な演出なら台詞にしてしまうところを、一味違う工夫を凝らしてくる。ヒント:凸
流石、偉大なる監督。
-- まぁ、元々がアニメからはじまった企画らしいので、それを踏まえたのかも?
ただ、成長談のドラマなので前作『怒デス』の疾走感が感じられないのもまた確か。
そしてヒャッハーな世界なので、悪は濃淡の違いはありはしても、基本にあるのが男性優位社会を元にキャラメイクをされていて、イモータン・ジョーは濃いがクリム・ヘムズワース演じるラスボスは薄くされて、ぶっちゃけダメ男なのに、状況が彼をフュリオサよりも上位においているので成長した彼女が、それを引きずり下ろす展開にするので我々男性はチョット落ち着かない(汗)。
このあたりが、『2』と『怒デス』好きには合わないのはスグに分かる。
なんやかんやで偉大なる監督はインテリなんだよ。
ヒャッハーだけどな。(3回目)
でもまぁ、そうゆう難しい分析よりも、もっと単純に本作は少女漫画アクションの系譜にあることは間違いない。『スケバン刑事』とか『花のあすか組!』とか『BANANA FISH』とかの世界。
本音を晒せば観終わった直後に連想したのはそういった作品でしたよ。
配給会社もマッドマックスファンだけじゃなく女性マンガ家にフュリオサのイラストをバンバン描かせて女性客を取り込む宣伝をもっとしておいた方が効果的だったかもな。
そうゆうとこだぞ◯ー◯ー。
劇場で鑑賞。