えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

JAWSシリーズ4作品総括REVIEW

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。

 

みんなフェリオサ見てんのかー。

 

私しゃ今から『JAWS シリーズ』について書くぞ。

 

さて、コノシリーズはもちろん1975年スティーブン・スピルバーグ監督の『JAWS』が世界的大ヒットだったので、制作会社ユニバーサルが当然のごとく続編をのぞみ、それで1978年に『JAWS2』からの1983年『JAWS3』を得ての最終章1987年『JAWS’87復讐編』まで作られた。

 

別の言い方をすれば『鮫(JAWS)に呪われたブロディファミリーのサーガ』。

 

略してJBS!

 

コレがこのシリーズ。

 

さて、はじめる。



JAWS(1975)

 

ハイ名作、ハイ終了!

 

では、味気無いので少し添えると、コノ作品は皆が指摘するように、モンスター映画であり、ヒッチコック的とかの評価されているが、早い話がショッカー演出の事だ。

 

ショッカー演出とはホラーに良く使われるモノで、何か起こりそうで起こらなかったり、起こらなそうで「ワッ!」と驚くような手法のこと、50年代B級作品に既にあったが、それをより洗練させたのが1960年『サイコ』や1963年『鳥』のヒッチコックでコノ作品が「ヒッチコック的」だと言われているのはそうゆう事。

 

JAWS2(1978)

 

前作が大ヒットだったので作られた。公開当時は批判され続けけんもほろろな状況だったが、実は4シリーズ中作品として最もチャントしているのはコノ作品。撮ったヤノット・シュワルツは『燃える昆虫軍団』(1975)というSFホラーを撮っているのだが、個人的には、語りたくない(苦笑)。

 

なので、他の代表作は『ある日どこかで』(1980)とか『スーパーガール』(1984)のシュワルツは堅実な仕事をしている。前にも書いたが、スピルバーグの演出なんてコピーが難しいのは分かりきっているので、代わりにヘリガシガシを入れたりしているが、前作の興奮を味わいたい者には不満だろうなのは分かる。でも評価はともかくヒットはしている。

 

JAWS3(1983)

 

5年後の続編。前作まで主人公だったマーティン・ブロディは今回は出ずに代わりに彼の息子のマイケルとショーンがソレにあたるし舞台もニューイングランドからフロリダ州オーランドに変更してブロディファミリーだけがコノシリーズに残った形となる。

 

最大の売りは3Dだというところ。使い捨ての偏光レンズを通してソレを楽しむ事ができた。だから画づくりも3Dを意識したものになっていている。が、2Dでもちろんその良さは堪能できない。-- 余談だが、当時映像記メディアとしてLDことレーザーディスクと張り合ったものにVHDというのがあってコノ作品はそれだと3Dで楽しめたそうな。

 

肝心の内容は、美術監督出身で『1』美術で関わっていたジョー・アルゴス監督は正直締まらない仕事をしているが、まあ、あれから10年もたっているので激しい批判にはならないし、緩いながらも楽しめます。



ジョーズ’97完結編

 

JAWSシリーズことブロディファミリーサーガの完結編。主人公は何とマーティンの奥方だったエレン。前作で主人公だった息子のマイケルは脇だし、ショーンにいたっては序盤で死ぬ。そして何より前作の設定は引き継がれていない。ガン無視!今でゆうところのリーブトとか再起動とかがコノ作品。ターなんちゃらの先駆けみたいな(適当)。

 

物語は夫を亡くし息子ショーンもなくなった傷心のエレンをカリブ海バハマの島に居を構えるマイケルが呼んでそこに住みはじめるうちにセスナ機パイロットと良い仲になるが、そこにもアヤツが現れる流れだ。

 

まさに鮫に呪われた一族(笑)

 

まあ、エレンとパイロットの絡みはラブコメ風で軽く楽しめるけども、肝心なクライマックスが失速するので超マズイ。これが『地球爆破作戦』(1970)や『サブウェイ・パニック』(1974)のジョセフ・サージェントが撮ったとは信じがたい出来になっている。

 

 

さて最後に、出演者どころか制作スタッフも様変わりしすぎたコノシリーズに『3』まで関わったカール・ゴッドリーブに少し書いておきたい。俳優だが、1制作時にスピルバーグに台詞の書き直し – このあたり複数の脚本家が絡んでいるそうだが、クレジットに載ったのはゴッドリーブだけ – から付き合っているのでシリーズのトーンを形作ったのは彼の功績なのだろう。……おそらく、多分。

 

今回はこれにて終了。

 

 

 

 

 

 

 

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