ここでは題名と名称を恣意的にします。[敬称略]
新春、スカっとするならコノ作品!
こんな感想。
もちろん、自分もスカっとしたぞ。
内容もシンプルで……
居場所を与えてくれた恩人を死に追いやった特殊詐欺グループはたとえバックに誰がいても俺アダム・クレイが全部潰す!
とまぁ、こんな感じ。
本作は、昨今多い「ナメてた相手が殺人マシーンでした」系、というか、もはやジャンルとも言って良い作品で、主演もジェイソン・ステイサムなので食傷気味になるかと予想していたらカナリ面白く鑑賞できた。
確かにアクションとしては目新しいモノは無いのだけども、本作の魅力は大まかなに三つあって、ひとつ目は主演のステイサムのスターとしてのパブリックイメージ。
ふたつ目は『ジョン・ウィック』(2014)の1作目を詳細に分析したのであろう、ガン=カタを発明した男『リベリオン』(2002)のカート・ウィマーなので『ジョン…』の敵方キャラがアンダーグラウンド・暗黒街の立ち位置でジョンを恐れるのに対して本作では対象的なセレブ・上流階級側が恐れる男クレイと設定して違いをつけている。
「ジョンの真似じゃねえか」の批判はガン=カタの前にひれ伏すが良い!
みっつ目として、そんな脚本で撮ったのは『フェイクシティ』(2008)『エンド・オブ・ウォッチ』(2012)などの、善と悪・明と暗が曖昧なモチーフを緊張感なトーンでやって来たデヴィッド・エアーだが、ココでも色に気を配った画づくりとキビキビとした編集で緊張感が張り詰めた出来上がりになっている。
うん、『スーサイド・スクワッド』の事は忘れなさい!(好きだけど)
ドラマとしては組織犯罪を国家の闇が裁く構造になっている訳だ。
結論、ステイサムとウィマーとエアーとの座組が見事に上手くいった。
新春、縁起担ぎに良い1本でした。
劇場で鑑賞。
監督:デビッド・エアー
製作:ビル・ブロック ジェイソン・ステイサム デビッド・エアー クリス・ロング カート・ウィマー
製作総指揮:アンドリュー・ゴロブ トム・ザドラ マーク・バーミンガム
脚本:カート・ウィマー
撮影:ガブリエル・ベリスタイン
美術:ベン・マンロー
衣装:ケリ・ジョーンズ
編集:ジェフリー・オブライエン
音楽:デビッド・サーディ ジェレッド・マイケル・フライ
(データと画像は映画.com)