えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『ジョン・ウィック チャプター2』雑談、または妄談:ジョン・ウィックの行く道は夕叢霧香が教えてくれる

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


キアヌ・リーブス『ジョン・ウィック チャプター2』特報 

johnwick.jp 

 

魅力的なアクションがあった前作『ジョン・ウィック』は「復讐の動機が犬」だけではなく全体的にヘンな映画だ。要素は以下。

 

ジョンは裏だけではなく表社会でもそれなりに名を知られている。

殺し屋達が不可侵地帯の場所、コンチネンタルホテルがある。

裏社会でしか通用しないコインがある。

 

の三つだ。つまり、この映画はアクションよりもファンタジー要素が強い。

 

自分はそれをゲームからヒントを得たノワールモノだと思っていたが、続編である『チャプター2』から伝奇的な要素が強くなりその世界観からあるアニメを思い出した。その主役の少女がジョンの行く道を教えてくれるかもしれない。

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ノワール』より 

 

ここでは映画の感想というよりも、その思い出話をします。

 

 

こちらもお願いします。

eizatuki.hatenablog.com 

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2001年に『ノワール』というアクションアニメが放送された。

anime.eiga.com

ノワール』は、ふたりの美少女殺し屋が活躍するアニメで、『魔法少女まどか☆マギカ』、『歴史秘話ヒストリア』を作曲した梶浦由記の名を世に知らしめ、シリーズのメインライターである月村了衛は現在は作家で活躍している。代表作は『機龍警察』。

 

話は二部構成だ。前半は時代劇の『必殺シリーズ』をヒントにしたスタイリッシュな殺し方で闇の世界を描いていて、その部分は主役のひとりであり凄腕の暗殺術 --何しろ学生証で人を殺せるーー を持つ記憶喪失の少女で夕叢霧香(ゆうむらきりか)が引き受けている。その凄腕ぶり(?)が分かる動画。黒髪の少女が霧香。


NOIR (salva nos) 

 

後半は宗教じみてくる。世界中の裏世界を牛耳っている(らしい)ソルダという組織は本流が消滅して分派しか存在しない --組織を統括する評議会はあるーー から、ある人物が霧香を本流に仕立てるために工作する話になる。だから分派が「本流を作られては困る」考えで主役のひとりに接触して工作を頓挫させるように説得するのだ。

 

ノワール』のヒントになったのは自分の考えだとロバート・ラドラムの著作『暗殺者』と『マタレーズ暗殺集団』の二作だろう。前者は映画『ボーン・アイデンティティー』の原作で「記憶を失った暗殺者」の部分は一緒。

 

『マタレーズ』の方を簡単に説明すると「世界の歴史的暗殺に深く関わりコルシカ島を起源にもつ暗殺集団がその存在を潰され復讐のため世界を恐怖と混乱に陥れるために暗躍する」話だ。ここにもマタレーズという本流が存在してそれに従う評議会がある。

 

ここから妄想に入るが、『チャプター2』、『ノワール』、『マタレーズ暗殺集団』に共通するのはローマ=カトリック教会からの陰の影響力、と想像されるモノだ。それが拡大するに伴い、「表の力だけではなく裏の力も攻したのではないのか?それから何が誕生して、何が取り込まれ、何が変化したのか?」の想像が今でもこんな作品を生み出していると考える。三作に比べるとあっけらかんとした『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』でお馴染みのロバート・ラングドンシリーズも制作されているのだから。それらは、やはりヨーロッパの歴史好き者達のロマンに触れるモノがあるのだろう。

 

さらに自分の妄想で『チャプター2』の次の展開を予想するとジョンは主席連合を従える地位に立つ「本流」となる。まだ縁は切れていないし、何しろジョンの顔は『沈黙 -サイレンス-』で「踏みなさい」と言ったアノ人を連想するし。

 

しかし、どうやってそうなるのかはちょっと予想がつかない。パッと思いつくのは刑罰としてのガントレットを潜り抜けるか、主席連合さえ忘れ去られている本流の誰かに認められるぐらいなのだが。

 

結論は「次が観たい!」で終わります。

 

 

余談:書いて思い出したが、『ルパン三世 カリオストロの城』もそんなアニメだ。ラストの「ポケットには入らないお宝」はカリオストロ公国が当初、何のため誰のためにそれをしていたのかが暗に示されているし、結婚によって傍流(影)は本流になる企てもそれにあたる。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

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