ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
(画像はIMDb)
奇妙なものを見た、あれは人の所業ではない。
お断り:『羅生門』は某映画に倣って枕で使っただけで、内容とは関係ないです!
仕事終わりの某日。俺はその作品を最終上映で観ようと某シネコンに入った。もちろん、『劇場版 鬼滅の刃』が複数のスクリーンで上映するのは事前に知っていたので、余裕をとって40分前に券売機についた。そこには最終にも関わらず『鬼滅の刃』を観ようと家族連れやらカップルやらでいっぱいになっていたが、俺の観るのは『鬼滅』じゃないから大丈夫だろうとタカをくくっていたのだが……
『劇場版 鬼滅の刃』を舐めていた。
列はノソリノソリとしか動かず、ジリジリと時は過ぎて、最終的に自分が券売機の前に立ったのは上映時間開始5分後!
もちろんまだCM中なので、駆込めば何とかなるが、ソーシャルディスタンスを守っているとはいえ、あの混雑状況ではそうもいかず、今回は観るのを諦めてそそくさとシネコンから去った。と、そんなヘンな体験をした。
こうした状況になったのは、俺の観たい作品は確かにこれが最終だったが『鬼滅』は今回複数のスクリーンに渡っているので、回数的には後2回の上映があった事と、やはり普段映画館に来ない人たちがドッと集中したためシネコン側の対応に手間がかかったためだろう。おそらくだが。
こんな体験をしたのは『もののけ姫』以来だ。(画像はジブリHP)
1997年、シネコンがまだ普及してなかった当時も映画館の券売所の前に凄まじい行列が出来て、いざ自分の順番が来たら券売所の人から「只今から上映するのは満席ですので次回上映になりますがよろしいでしょうか?」と念押しされて以来だ。ちなみに、あの時はそうしました。
また、最近にコロナ禍でのジブリ作品のいくつかが公開されたときも満席で、お目当ての作品をしばらく観る事ができなかった経験もしている。ジブリって凄いな!
ついでに2016年、新海誠監督の『君の名は。』の時は初週に「新海を進んで観る物好きは俺しかいない!」だろうと、この時もタカをくくっていたら、まさかの満席状態にぶち当たり、2回目で酔っ払いのオッちゃんと隣で観たこともある。今でもあのオッちゃんはそのチョイスをしたかは謎だ。
一応釘を刺しておくと、「ネット予約すればいいのに」のツッコミは無しね!どうしても観たいのはちゃんとやるから。スターウォーズとかゴジラとかスタローン主演作だとか等々はやったことがあるから。要するにこれは優先順位の問題。
だから、この話のポイントは怒っているのではなくて、本命ではないのに外された、めったにない貴重な (おもしろな) 体験を発作的に書いておこうと思っただけだから。
何しろ今回のやり方は、予想ができないコロナ禍でハリウッド大作の公開がおぼつかない映画事情では、このやり方で『鬼滅』が100憶円以上ゆけば、ヒット確実な邦画作品はこの方向でゆく可能性が大きいし、もしかしたら、この時勢において日本の映画興行の標準モデルとなる可能性がある出来事でもあるから。この程度の四方山話くらいはいいでしょ?そうゆう事。そして……
確実にいえるのは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は2020年を代表する作品なのは間違いなし!だということ。
おしまい。
余談:でも「だったら、あの時に『鬼滅』を観れば良かったんじゃない?」と思う人がいるだろうけども、自分もアニメは観たけども原作は流し読み程度のライト過ぎる人なので(しかも、読み終わってはいない)程度の興味は持っているが、熱烈でもないので、熱烈な人に譲った方がよいでしょ?まあ、こんなもんです。