ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
クレイジーなハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)、最強スナイパーのブラッドスポート(イドリス・エルバ)、敵をチーズに変える能力を持つポルカドットマン(デヴィッド・ダストマルチャン)ら凶悪な犯罪者たちを集め、特殊部隊が結成される。彼らは成功すれば刑期短縮、失敗すれば即死、命令に背けば首に埋め込まれた爆弾で殺されるという命懸けのミッションに挑む。
シネマトゥデイより引用
今回はネタバレなしの誉め解説モード。
くそ!コッチを褒めるときは、みんなエアー版よりも、エアーよりも、エアーよりもとーーーっても面白いとかいいおって。
わしゃエアー版もすきなんじゃぁぁぁ。
なのにこの仕打ちはひどいんじゃゃや!
イヤ、言わんとすることは分かる。悪党が悪党なりのズルさと悪知恵で大きな悪を倒すイメージを期待していた者からすればエアー版ははっきり言ってヌルイ。
悪党にも五分の魂とか、アイツらにもチョビっと善の心が残っていたりとかウェットな所を強調しちゃったりしたのでナヨナヨのヘナヘナな出来上がりになっちゃったので「『エンド・オブ・ウォッチ』(2012) を撮った奴なら上手くゆくだろう」とおエライサン方が予想して自由にやらせてみたら……
真面目か!
みたいな出来上がりになっていたりしていたのだから。慌てて観客受けしそうな編集にしたのが丸わかり。
でも、わしゃ。エアー版のヤツは長谷川伸や池波正太郎ぼっさを感じて批判する気にはなれなかったんだよ。
だから、今回のガン版上げエアー版下げの映画ファンの盛り上がりにチトついて行けなかったところがあるんよ。
それじゃ、アンタは本作、ガン版をどう観たんじゃ?というとだなぁ……
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面白かったんじやぁぁぁ!
イヤ、面白い。と言うよりも楽しかった。
エアー版にあったウェットな部分はほとんどカットして露悪的でグロテスクを強調してPOPな楽しさがあったんじゃ。
これはこれでよし!
もうチョイと語ると、エアー版が長谷川伸&池波正太郎の世界だったら、ガン版は新喜劇。
それも松竹じゃなく吉本
よしもと!(大切な事なので2回言いました)
そのフォーマットを使ってドラマがまわるので、悪党というボケ集団のアナーキーかつグロテスクなギャグの応酬にひたすら「なんでやねん!」とひたすらツッコミまくる2時間13分!それが本作。
ジャングルでパンツ一丁で寝る映画はどう見ても喜劇だろうが。
ガンの過去作とかトロマの話はゼッテー言わねえ。(意地)
なので「なんでやねん!」とツッコミ続けて最後にチョット泣かす(感動させる)。
そんな構成。
外すことなき鉄板で勝利が約束されたドラマ展開。むしろこれで外したら「無能!」の烙印を押されるレベル。ようするにキャラメイクとその配置が決まればすべてがうまく良くのだから。
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ハッキリ言ってラブライブ!と同じ。
そう本作はラブライブ!!
だって二つとも新喜劇のフォーマットなんだもん。
悪党がボケてるか美少女がキャッキャしているかの違いだけで本質はまったく同じ。
まさに勝利の方程式。
ビクトリー!
もちろん、ガン監督がよしもと新喜劇やラブライブの隠れファンだったという話ではなくて、その原点はチャールズ・チャップリンが発明したと云われているドタバタ、ペーソス、社会批評を加え合わせたドラマの延長線上にあるから。(画像はimdb)
新喜劇とはチャップリンが考案したドラマの通俗化なので偶然にそ~なった訳。
そして当然本作にも社会批評な視点はちゃんとある。ヒント:観ればわかる。
聞くところによると今回もおエライサン方はガンに自由に撮らせたらしいのでコンナ感じになったみたい。だけども面白さとは裏腹にあんまり売れなかったぽいらしい。
鉄板のフォーマットが売上に貢献するとは限らないのだろうか?
ラブライブ! はヒットしたのにな⁉
これでオチた……かな?
劇場で鑑賞。