ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)の決断により、イスラ・ヌブラル島からアメリカ本土へ送られた恐竜たちが世界各地に解き放たれて4年が経過する。恐竜の保護活動に力を注ぐオーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、ロックウッド邸で保護したメイジーを大事に育ててきたが、ある日、メイジーがヴェロキラプトルとともに連れ去られる。
シネマトゥデイより引用
今回はネタバレスレスレのひねくれ解説モード
注意1:今観ようと考えている貴方に教えます。本作はIMX3D鑑賞がベストです。それ以外はお薦めいたしかねます。
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注意2:今回は核心に迫るネタバレは避けていますが、純粋に楽しみたい方には読まないことをお勧めします。
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まあ、まぁ……かな。
正直、出来はかなり微妙なのだが、意図は良く分かる。
前作の原題が『Fallen kingdom』(落ちた王国) なら今回は邦題の『新たなる支配者』ではなく『Dominiom』(領土) と解釈したので、本作では現代文明に溶け込んだ恐竜たちの日常をやるだろうと想像していたし、そうなっていたので自分としては不満はない。
てもドラマがなぁ……
前作『炎の王国』で示された自然ではなく科学技術で生まれた生命の存在意義を問いを出していた。だから本作でその解決をしなくても少なくとも、その道筋を示すくらいはするのだろうとは予想していた。-- これは原作者マイケル・クライトンが著作でバイオテクノロジー産業について社会に問いただしたことでもあり、恐竜はそれを分かりやすくするための道具でしかなかった。でもその端のところが大きく取り上げられしまってココまで来た感がある。
しかし、それが「科学技術は使う人によって良い事にも悪い事にもなる」なんて凡庸な答えになるなんて思わなかったよ。
しかもイナゴでだ。
イナゴって『エクソシスト2』かよ!
めんどいので『エクソシスト2』についてはパス。クーグリナサイ。
ようするに、純粋におのれの利益のために間違ったバイオテクノロジーで誕生したイナゴと、その対比として、同じバイオテクノロジーで社会のために誕生したアノ娘とアノ恐竜に遺伝子を治すという設定を付け加える事で、その正しさを担保したのだ。
ハッキリ言って安直だ。
でもまぁ、そこらヘンは許すとして (←オイ)、本作は作品単体として見ても冗漫なところがある。映画を観ている最中に「ここを切っても物語&ドラマは成立するよな」なシーンがいくつもあるからだ。しかも……
この三人が関わっている箇所が多い。
リスペクトが作品の出来を引っ張るというケース。
この三人さえいなければ、もう少し締まったなったのになぁ……。
本当に必要がない。特にあのヒトとあのヒトのロマンスがファンならやっぱり見たいだろ?な描写が作品の運びを停滞させているんだから。
まぁ、運転手として無理に登場したあのヒトは作品上必要だったかもしれないが、本当にあの三人は必要がないのよね。悲しいことに。😞
でもまぁ、皆が言うほど自分は批判的ではない。むしろ……
こうゆう画が見れるんだぜ。なんの文句があろうか!
そして、クライマックスでのアイツとアイツとこのシリーズをオオトリのアイツが同じ画に収まっているのを見てしまったら好きになるしかないやろが!!
監督のコリン・トレボロウは「単なるリブートにはしない」と発言していたらしいが、そうゆう意味では今回のシリーズはその目的は達したともいえる。
大体、シリーズモノは三作目の評価が一番難しいのは映画好きなら常識。
ダーティハリー3,スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(復讐) 、マッドマックス/サンダードーム、ゴッドファーザー PART III、ダイ・ハード3、ターミネーター3 等々を思い出してくれ!
でも、これらの作品も公開から徐々に評価は上がってきているじゃないか。
だから本作も公開終了後に評価が高くなるのは間違いがない。
そう願う。
劇場で鑑賞。