えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

晩酌で観た『警察署長』

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

ストーリー

物語は3代に渡るデラノ警察署長 - ウィル・ヘンリー・リー(ウェイン・ロジャース(英語版))、ソニー・バッツ(ブラッド・デイヴィス)、タイラー・ワッツ(ビリー・ディー・ウィリアムズ) - が連続殺人事件を捜査する様子を描いている。物語は1924年に物語の断続的な語り手である町の有力者ヒュー・ホームズ(チャールトン・ヘストン)が町に刑務所と常勤の警察が必要なほど発展したと判断するところから始まる。町は、法執行の経験がないが公正な試行と有能な人物として知られる農民のリーを初代署長に任命する。リーの農場は黒人のコール一家を雇っていたが、一家は新しい雇い主となったあまり善良とは言えないクー・クラーックス・クランのメンバーであるホス・スペンスに不安を抱いていた。

スタッフ

監督:ジェリー・ロンドン
脚本:ロバート・レンスキー
プロデューサー:ジェリー・ロンドン、マーティン・マヌリス、ジョン・E・クイル
編集:エリック・アルバートソン、ジョン・J・デュマ、アーモンド・レボウィ
テーマ曲作者:マイケル・スモール

放送チャンネル:CBS
放送期間:1983年11月13日-1983年11月16日

Wikipediaより引用

 

ネタバレしたって誰も知らんだろ紹介モード。

 

アマプラ見放題で超久しぶりにテレビドラマ『警察署長』を観なおしたので、今回はそのことについて書いてみたい。

 

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さて、コノドラマはかつて日本ではNHKで放送されたモノで90分3本のエピソードから時代の流れで替わって行く三人の警察署長が絡む展開で構成されている。

 

だからまぁ、当時の放送をそのまま使っているので画質が悪すぎるのは仕方がないとして肩をすくめるしかないのだろうな。

 

配役は豪華で、全編に渡るドラマの主役&語り手は街の有力者ヒュー・ホームズにチャールトン・ヘストンを筆頭に各エピソードにスターウォーズシリーズのビリー・デイー・ウィリアムズ、スター・トレック(TPM)のスティーブン・コリンズが配役されて、そしてリーサル・ウェポンシリーズでスターになる前のダニー・グロヴァーが出演している。

 

そして、原作がアメリカ探偵作家クラブが選出するエドガー賞処女長編作品賞を受賞したミステリー作品だが、犯人はエピソード1ですぐ分かる。謎解きでは無いのだ。 

 

ミステリーでもコノドラマの系譜はエド・マクベイン(エヴァ・ハンター)の名作『87分署シリーズ』を源流にもつ警察小説とそれプラス1924年からケネディ大統領暗殺事件の前夜である1963年までの南部架空の小さな街デラノの変化の様を描いた風俗ドラマでもあるのだ。

 

なので、ヒューマンドラマこそが主で、ミステリーはそれを貫く河みたいなものだ。

 

要するに、ジャイアントリバードラマ。

 

だから、豪華俳優とは別に時代によって変わってゆくデラノも見所になっている。時代ごとにセットが組み立てられているから予算もチョイと豪華。

 

すべてのシリーズを撮ったジェリー・ロンドンは日本では同じくテレビドラマの『将軍 SHOGUN』(1980)をやってはいたが、『SHOGUN』が馴染みのない日本家屋での撮り方にシックリしていなかったのとは対象的にコノドラマでは勝手知ったる自身のテリトリーなので安定した仕事を残している。

 

とはいえ、作品の出来としては普通の下くらいで、尖ったトコロも無いので現在の配信系ドラマや『ツイン・ピークス』とかと比べる……ねぇ。

 

ぶっちゃけ懐メロ感覚で楽しんだ……のね。

 

余談だが、コノドラマに登場する架空の街デラノはアメリカ中西部に近い南部を舞台にしているらしくて当然の流れでアフリカ系への差別があって、コレまた当然の流れでKKKが登場する。

 

さらなる余談に、ドラマは1924年からはじまるが、その時日本は大正13年で前年にあの関東大震災がおこっている。

 

このドラマがどんだけジャイアントリバーなのかは分かってもらえたかも知れない。

 

VODで鑑賞。

 

 

 

 

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