えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇

お題「ゆっくり見たい映画」

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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www.imdb.com

 

 

 今日のポエム

俺が子供だったらよかったのに。 

 

映画とはポエムです!ポエムとは映画でもあります。それでは大いにポエムちゃいましょう!

 

そして今回のキーワードは

 

証文の出し遅れ!

 

今回はネタバレスレスレ。

 

 恐怖・SF作品のH・P・ラグクラフト原作『宇宙からの色』の映画化である、本作の感想は率直に言えば普通だな!

 

しかし、普通だな!にもレベルがあって、それを例えば上・中・下にすると下の方になる。

 

さらに、下にもレベルがあって、それを(以下省略)……すると中になる。

 

と、そのくらいの微妙さの感想が本作だ。それを二つにまとめるとこうなる。

 

まず、ケイジに頼りすぎ!最近はキ印演技派はニコラス・ケイジと、すぐに連想できるくらいにキ〇〇イ演技専門になってしまったオスカー俳優が本作でもソレを演じているが、キ〇〇イの部分は彼におんぶに抱っこで、キ〇〇イ演出がないのね。

 

キ〇〇イ演出とは「こいつはまだまともかな?それともあっちへいったかな?」の境目のサスペンス演出のことで、本作ではそれが感じられない。これは同じキ〇〇イ映画であるジョン・カーペンター監督『マウス・オブ・マッドネス』を観た人なら納得できるだろう。

 

そして、いよいよケイジがキ〇〇イになっても、それにあまりキ印を感じられない。なんか記号的な演技にしか見えない。余裕で「よ、待ってました!」合の手を入れるくらいに。

 

実は、個人的には本作より先に『がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』を観てしまったせいもあるかも知れないが、キ印ならこちらの方がはるかに濃度と純度が高い。

 

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(C)石森プロ・東映

だから、本作のキ印にヌルさを感じてしまったのも確かだ。

 

二つ目は、宇宙からやって来た「色」が襲う。という演出にあまり納得できなかった。実はこれも先にスティーブン・スピルバーグ監督『未知との遭遇』を観ていたからそう感じたのだが、あれはピッカピッカなUFOが飛び回る作品だったけど、そちらの方が「色」が襲ってくる感覚があった。(画像はIMDb)

 

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未知との遭遇

それに対して本作では、そうゆう部分に感情が動かなかった。やはり、これも「得体の知れない何か」が襲ってくる感があんまりしなかった。

 

二つをまとめると本作はサスペンス演出の土台ができていないと考えるしかない。

 

だから、一番の見所である合体モードもあまり盛り上がらずに「ここは怖い所ですよ」と記号的な眺めにしか見えなかった。

 

そしてやはり、本作はH・P・ラグクラフトのアイディアが影響された様々な作品が出てから後の映画化なので、出がらしのお茶感がハンパない。今頃それをやられてもだ。

 

でも、そんな砂漠のような本作で、ひと際光ったのはカマキリだ。カマキリはよくやった!

 

カマキリえらい !!

 

劇場で鑑賞。

 


COLOR OUT OF SPACE Official Trailer (2020) Nicolas Cage Movie

 

 

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